【中村倫也さん】下積みから超人気俳優へ。自分を変えた行動とは?

中村倫也さんは優しさにあふれた役からシリアスな役までこなす演技力に長けた俳優さんです。ゆるふわな雰囲気も魅力の1つですね。

今でこそ引っ張りだこの超人気俳優さんですが、デビューしてから今のようなご活躍をされるまで15年もかかっています。
下積み時代にどんなメンタルで過ごしたのか。どんな行動をとって今に繋がっているのか。

今を変えたい方、もっと成長したい方に勇気を与えるようなお話です。

1、全員敵に見えていた過去

2005年にデビューしている中村倫也さん。
爆発的に私たちに認知されたのは、2018年の朝の連続テレビ小説(NHK)「半分、青い。」ではないでしょうか。ここから途切れることなく作品に出続け、多くの賞も獲得されています。


ここ数年を見ると順風満帆のように見えますが、20代前半の頃は鳴かず飛ばず。ゆるふわで心の器が大きい今とは想像もできないほど、ギザギザな心の持ち主だったそうです。




中村倫也さんは当時の状況について、このようにおっしゃっています。

“全く人を信用せず、どんどん排他的になり、全てが敵に見える。”

(中村倫也『THE やんごとなき雑談』KADOKAWA,2021)



みなさんはこのような経験ありますか?




私はあります。テニスに打ち込んでいた頃、まさにこの状態でした。


この「敵」とは「ライバル」とニュアンスが少し違います。ライバルであれば、競争しながら高め合っていけます。

でも「敵」として見えてくると…、、もはや誰も寄せ付けません。



誰も信じなくなってしまいます。だからこそ、自分の世界が全てになってしまいます。


自分で考えて、自分で行動して、自分で責任を負う。


はたから見ると責任感があるような、しっかり者に見えると思います。
でも本当は自分で全てを完結して、視野が狭くなっているだけなのです。

2、変わるために起こした行動


中村倫也さんは、そんな塞ぎ込んだ自分に気づきある行動を起こします。


それは、先輩の飲み会などに乱入し「自分はどういう人間か?」ということを聞いて回ったそうです。自分の嫌なところに蓋をしない。ちゃんと見るようにしました。



時には嫌いな自分を自覚する苦しさもあったそうです。ですが、そこでやめませんでした。行動を起こし続けたことで、徐々に心のギザギザもなくなり、心から笑えるようになったそうです。







そして、気づいたこと。

【自分が変われば、周りも変わる】



誰かを笑顔にさせたい。
そんな優しい想いを大切にされている中村倫也さん。

誰かを笑顔にさせるためには、まず自分が変わる必要がある。



苦しい下積み時代にたくさんご自身と向き合ったからこそ、今のような心の広さと優しさに溢れた方になられたのですね。

3、自分1人で抱え込む方へ


あなたは自分だけの世界になっていませんか?
「人を寄せつけない」「話を聞かない」だけではありません。
不安や恐怖を自分1人で抱え込み、消化しようとしていませんか?





外交的な方だと、人とコミュニケーションを取るハードルは低いと思います。どんどん聞きに行けると思います。



ですが、内向的な方だとそれはとてつもなく大きなハードルです。(私はこっち派です)




もし頑張れそうであったら誰かと話をしてほしいです。自分の悩みを打ち明けなくてもOK。他愛もない雑談でいいです。好きなテレビ、好きな食べ物、最近あった出来事。なんでも良いです。それも難しければ聞くだけでも十分です。





もっと取り組みやすそうなオススメの方法は、


● 誰かのエッセイ本を読むこと

● 興味のあるイベント(ワークショップやマルシェなど)に参加すること


エッセイ本は著者の考えや想いが存分に溢れています。意外な気付きがあるので、とても良いです。人の話を聞くことと似たような効果があります。



興味のあるイベントは、少し探すのが大変かもしれませんが…。
例えばコーヒー好きならバリスタのワークショップに参加してみたり、キャンプが好きならキャンパーの集いに参加してみたり…。自分の好きなことをやりながらだと、仲間も増えて、会話のハードルも少なくて済みます。






これまでの私も、テニス選手時代、会社員時代、ほぼニート状態…など、心が重いポイントを何度も経験してきました。そしていつも自分で解決してきました。
「自分のことは自分で解決する。全部自分で決める。」


誰に言われたわけでもないですが、小さい頃からずっとそうやって生きてきました。



ですが、大人になり、メンタルコーチになって人との繋がりの大切さを切に感じています。頼ることと甘えることは違います。人は1人では絶対に生きていけません。





周りの人の力を借りるときは借りる。その時は感謝の気持ちを持って。

その方が早く答えを見つけられることもあります。

時間がかかってしまったとしても、1人では思いつかなかったような答えに辿り着くこともあります。



少しずつ自分を変えていくことで、中村倫也さんのように、誰からも愛されて心の器の大きい人になっていけると素敵ですね。



4、まとめ

  • 自分の弱さと向き合い続け行動したからこそ活躍につながる
  • 「誰か」を笑顔にさせたいなら、まず「自分」を笑顔に
  • 自分が変われば、周りも変わる
  • 人とのつながりで成果がついてくる

今回は中村倫也さんのお話をもとに、どのようなメンタルが活躍につながったのか伝えさせていただきました。ありがとうございました。今後も中村倫也さんのご活躍を心から応援させていただきます!



<参考>
・中村倫也(2021)『THE やんごとなき雑談』KADOKAWA
・ボクらの時代,フジテレビ,2021年2月14日放送